《わかったふりをしない》意味

《わかったふりをしない》意味

《わかったふりをしない》というのは、学ぶ上でとても大切なことだと思います。わかったふりをしてしまうと、《自分の理解の最前線》がぼやけてしまうことになります。これは、学ぶ上で良くないことです。というのも、《自分の理解の最前線》をどう広げていくかが、学習のホットなポイントになるからです。

《自分の理解の最前線》が不鮮明になると、理解していないところにいきなり飛び込んだり、すでにわかっているところでウロウロしてしまうことになります。逆に、「これはこのくらいわかっているけれど、ここから先はよくわかっていない」と捉えられていれば、学ぶのが効率よくなり、「次はどこを深く考えるべきか」も明確になります。

そのように《自分の理解の最前線》を観察しながら学ぶことを繰り返していると、ご褒美があります。たとえば、数年前に使っていたテキストを読み返したときに、「この頃はこういうところがわかっていなかった。でも今はこのぐらい理解を進められた」と、自分の学習における成長をはっきり理解できるからです。

もし自分の理解をごまかして進んできてしまうと、数年前のテキストを読んでも「このとき自分はどのぐらいわかっていたんだろう」とぼんやりしてしまいます。つまり、成長を把握できなくなります。

学ぶことにおいて自分は成長してきたという実感は、次のステップに進むモチベーションになります。ですから、《わかったふりをしない》《自分の理解の最前線を押さえる》《自分の理解に関心を持つ》という態度がとても大事です。それは、自分の理解に対して誠実であること、本当に納得する喜びを得たいという気持ちを追求する態度なのかもしれません。

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2025-04-18 19:55:16 +0900

この文章は、音声入力を利用して結城浩のマストドンに投稿したものです。

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki


『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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