ChatGPT にインタビューしてもらって考えを整理する話

ChatGPT にインタビューしてもらって考えを整理する話

現在、自分が考えていることをいろいろとChatGPTに向かっておしゃべりし、それを聞いてもらいながら、ChatGPTから質問や提案を受けて対話を進めていく。そして最後にChatGPTに対してLogseq用のインデント付きMarkdownにまとめてもらうと、それまでの対話内容が良い感じに整理されて記録として残るので、とてもありがたく感じています。

もちろん、その整理作業は自分の頭でもできるわけですが、大切なのは、自分の脳内のスタックを使わずにChatGPTに記憶してもらい、最後に漏れなく引き出せるという点にあると思います。つまり、広さ優先探索の「広さ」の部分はChatGPTに任せ、自分は好きなだけ深い思考に集中できるのです。ChatGPTの助けを借りることで、自分の脳というリソースを一つのことに注ぎ込むことができるというメリットがあります。

また、ChatGPTが「これについてはどうですか」といった、標準的でありがちなトピックをきっかけとして提示してくれることで、私が当然と思っていたことにも改めて目を向けることができ、自分の考えをフラットに見直す助けにもなっています。

このようにChatGPTにインタビューしてもらうことで、失うかもしれないものとしては、自問自答する力、つまり自分自身でインタビューを進める力があるかもしれません。しかしその一方で、考えているテーマについては、いくらでも突き進んで考えることができるというメリットがあります。

別の観点から見ると、今までは「今はそんなことを考えている場合じゃないから、後で考えよう」と思ってメモだけ残していたようなことも、そのまま思考を走らせながら進めることができるようになったと感じています。そこはまだ微妙なところではありますが、いずれにしてもChatGPTにインタビューしてもらうことで、頭や発想が活性化されるのは確かですし、最終的に発散して終わるのではなく、「結局どうなったか」というまとめのところまでしっかり導いてもらえるのは非常に助かっています。

2025-05-16 11:38:34 +0900

この文章は、音声入力を利用して結城浩のマストドンに投稿したものです。

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki


『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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