作業のペースを作るために他の人と関わるという話
作業のペースを作るために他の人と関わるという話
おはようございます。
毎週同じような作業や活動を繰り返すのが好きです。月曜日にはメールマガジンを書いて火曜日に配信。木曜日にはWeb連載を書いて金曜日に更新。金曜日にはアドバイザーさんと個人ゼミを行う。そして土曜日には申し込んだ方と談話室で話す。日曜日には礼拝がある。月に一回、編集部の人と雑談ミーティングがある。
こんなふうに日々の活動が進んでいるのですが、他の人との関わりというのがとても重要であるとよく感じます。たとえば何曜日に何をすると決めたとしても、他の人との関わりがなかったら、それはなかなか習慣としては根付かないように思います。
人間ですから、気持ちの波や調子の上がり下がりはありますし、興味もあちらこちらに揺れ動きます。そしてそれはとても健全なことです。しかしながら、何かを積み重ねて学んだり、長い時間をかけて作ったりするものに関しては、その揺れ幅や揺らぎを何らかの範囲に収める必要があります。もっと単純に言えば、毎週特定の活動を「忘れない」という工夫が必要になると思っています。
そこでは、他の人との関わりがとても大事になります。よく「締め切りを決めることが原稿を上げるために大事」と言われます。それはもちろんそうなのですが、その締め切りを自分の都合で勝手に動かせないということがポイントなのだと思っています。つまり、そこには他の人の存在が非常に重要になります。
自分はこうしようと何かを決めたとしても、それは一つの気持ちや思いや決心であって、自分の体調や気持ちの揺れによってその決意や意思はすぐに揺れてしまいます。しかし、そこに他の人が絡んでくると話は変わります。
自分としては今は他の作業をしたいけれど、明日あの人と話す予定があるから、こちらの方を選ぼうとか。いつもやっていることに飽きてしまったので今回はやめようかなと思っても、でもあの人が待っているから頑張ってやってみよう。そんなふうに考えることはよくあります。
そして長い時間が過ぎてみると、結局のところ、自分の気持ちの揺れ幅によって新しいものが開拓されることはあるものの、それが実を結ぶためには、どうやらそういった他の人との関わりを通して培われた習慣や継続というものが重要になってくるようです。
しばしば、「良い習慣はどのようにつけたらいいですか」や「どうやったらこれこれこういうことができますか」といった質問を受けることがあります。そのようなとき、私はよく「自分の意思に頼るのではなくて仕組みを作りましょう」と伝えたり、「自分の現在の決意に頼るのではなくて他の人を巻き込みましょう」とヒントをお伝えすることがあります。
念のために話しておきますが、具体的に「これこれこうしよう」と相手にアドバイスしても、あまり意味はありません。ただ「他の人を巻き込む」や「自分の意思や現在の決意に頼らない」といった、少し抽象度の高いヒントにとどめて話すことが多いですね。その抽象度の高い(それほど高くもないけれど)ヒントをもとに、自分の性格や自分の現在の状況、やりたいことに照らし合わせて「適用」することがとても大事だと思っています。その適用こそ、本人が考える最も大事なポイントの一つだと思っています。
私は、こんなふうに他の人を巻き込むことで自分の活動を推進していくというときに、「他の人を利用しよう」と考えないように心がけています。つまり、あたかも他の人を道具のように扱うとか、他の人を自分の都合のために使おうと考えないという意味です。道具のように扱おうと仮に思ったとすると、そこには自分一人しかいないことになってしまいます。それはさびしく、つまらなく、もともと果たそうとした目的すら失ってしまうでしょう。
道具のように扱うというのではなくて、そこにいる「その人」の存在をじっくりと考えたり味わったりすること。それが何であるかは必ずしも自分の中で説明できなくてもいいのですが、その人がいるということをよく実感として味わうことが大事なのだと思っています。
もちろん「実感として味わおう」ということすら、自分の意思や考えに頼るのではありません。ただ、その人と会って話をしたり、Zoomで連絡したり、メールのやりとりや、SNSでの交流、そしてまた祈りを通じて生きたやりとりをすることが大事なのだと思っています。
そんなことを考えながら、夏に向かおうとしている緑豊かな森の中を散歩していました。
それでは今日もよろしくお願いいたします。
素晴らしい一日になりますように。
https://link.hyuki.net/mm/
おはようございます。
毎週同じような作業や活動を繰り返すのが好きです。月曜日にはメールマガジンを書いて火曜日に配信。木曜日にはWeb連載を書いて金曜日に更新。金曜日にはアドバイザーさんと個人ゼミを行う。そして土曜日には申し込んだ方と談話室で話す。日曜日には礼拝がある。月に一回、編集部の人と雑談ミーティングがある。
こんなふうに日々の活動が進んでいるのですが、他の人との関わりというのがとても重要であるとよく感じます。たとえば何曜日に何をすると決めたとしても、他の人との関わりがなかったら、それはなかなか習慣としては根付かないように思います。
人間ですから、気持ちの波や調子の上がり下がりはありますし、興味もあちらこちらに揺れ動きます。そしてそれはとても健全なことです。しかしながら、何かを積み重ねて学んだり、長い時間をかけて作ったりするものに関しては、その揺れ幅や揺らぎを何らかの範囲に収める必要があります。もっと単純に言えば、毎週特定の活動を「忘れない」という工夫が必要になると思っています。
そこでは、他の人との関わりがとても大事になります。よく「締め切りを決めることが原稿を上げるために大事」と言われます。それはもちろんそうなのですが、その締め切りを自分の都合で勝手に動かせないということがポイントなのだと思っています。つまり、そこには他の人の存在が非常に重要になります。
自分はこうしようと何かを決めたとしても、それは一つの気持ちや思いや決心であって、自分の体調や気持ちの揺れによってその決意や意思はすぐに揺れてしまいます。しかし、そこに他の人が絡んでくると話は変わります。
自分としては今は他の作業をしたいけれど、明日あの人と話す予定があるから、こちらの方を選ぼうとか。いつもやっていることに飽きてしまったので今回はやめようかなと思っても、でもあの人が待っているから頑張ってやってみよう。そんなふうに考えることはよくあります。
そして長い時間が過ぎてみると、結局のところ、自分の気持ちの揺れ幅によって新しいものが開拓されることはあるものの、それが実を結ぶためには、どうやらそういった他の人との関わりを通して培われた習慣や継続というものが重要になってくるようです。
しばしば、「良い習慣はどのようにつけたらいいですか」や「どうやったらこれこれこういうことができますか」といった質問を受けることがあります。そのようなとき、私はよく「自分の意思に頼るのではなくて仕組みを作りましょう」と伝えたり、「自分の現在の決意に頼るのではなくて他の人を巻き込みましょう」とヒントをお伝えすることがあります。
念のために話しておきますが、具体的に「これこれこうしよう」と相手にアドバイスしても、あまり意味はありません。ただ「他の人を巻き込む」や「自分の意思や現在の決意に頼らない」といった、少し抽象度の高いヒントにとどめて話すことが多いですね。その抽象度の高い(それほど高くもないけれど)ヒントをもとに、自分の性格や自分の現在の状況、やりたいことに照らし合わせて「適用」することがとても大事だと思っています。その適用こそ、本人が考える最も大事なポイントの一つだと思っています。
私は、こんなふうに他の人を巻き込むことで自分の活動を推進していくというときに、「他の人を利用しよう」と考えないように心がけています。つまり、あたかも他の人を道具のように扱うとか、他の人を自分の都合のために使おうと考えないという意味です。道具のように扱おうと仮に思ったとすると、そこには自分一人しかいないことになってしまいます。それはさびしく、つまらなく、もともと果たそうとした目的すら失ってしまうでしょう。
道具のように扱うというのではなくて、そこにいる「その人」の存在をじっくりと考えたり味わったりすること。それが何であるかは必ずしも自分の中で説明できなくてもいいのですが、その人がいるということをよく実感として味わうことが大事なのだと思っています。
もちろん「実感として味わおう」ということすら、自分の意思や考えに頼るのではありません。ただ、その人と会って話をしたり、Zoomで連絡したり、メールのやりとりや、SNSでの交流、そしてまた祈りを通じて生きたやりとりをすることが大事なのだと思っています。
そんなことを考えながら、夏に向かおうとしている緑豊かな森の中を散歩していました。
それでは今日もよろしくお願いいたします。
素晴らしい一日になりますように。
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この文章は、音声入力を利用して結城浩のマストドンに投稿したものです。